テクストのマフディズム―スーダンの「土着主義運動」とその展開 (中東イスラム世界)

テクストのマフディズム大塚 和夫、東京大学出版会、1995年

研究書、一般書、雑誌などの文字資料(=テクスト)の比較。以下の3テクスト
1.歴史家の研究書
ホルト『スーダンのマフディスト国家 1881―1898』1958年、オックスフォード大学出版
2.ジャーナリストの一般向け書
A.ムアヘッド(オーストラリア人)『白ナイル』1960年、 →白人目線、オクシデントvsオリエント、イギリスvsマフディー
3.マフディ運動参加者=内部者の書いた伝記
イスマーイール・アブドルカーデル『イマーム・マフディーの生涯から指針をえたいと思っている者にとっての至福の書』
著者はカリフ・アブラッダーヒの命で同書を書いた
英語版:H.シャーケド(イスラエル人) →原点回帰、ウラマー批判
マフディの4人のカリフ(ムハンマドに倣って)
第1 アブラッダーヒ・イブン・ムハンマド(敗死)
第2 アリー・イブン・ムハンマド・ヒル-(敗死)
第3 ムハンマド・アル=マフディー・イブン・サヌーシー(リビア地方) 第4 ムハンマド・シャーリフ(投降)
マフディズム=宗教的革命
ネオ・マフディズム=穏健な政治運動
モハメド.O.ベシール(スーダン人学者)
現代のスーダン共和国政治
ウンマ党(ネオ・マフディズム)
民主統一党(DUP)ハトゥミーヤ教団=ネオ・スーフィズム
ムスリム同胞団(高学歴者)
共産党(高学歴者)
スーダン人民解放運動(SPLM) 南部の分離・独立→内戦
文化人類学は「白人から見た無文字文化の研究」という偏見。