アラビアン・ナイト(1)
前嶋信次訳『アラビアン・ナイト(1)』平凡社、1966年
- 枠物語
- 商人と魔王との物語(1-3夜)
- 一番目の長老の話(羚羊=妻)
- 二番目の長老の話(二匹の犬=兄たち)
- 三番目の長老の話(雌驢馬=妻)
- 漁夫と魔王との物語(3-9夜)
- ユーナーン王の大臣の話(漁夫が魔王に話す)
- シンディーバード王の話(ユーナーン王が大臣に話す)
- 裏切ものの大臣の話(大臣がユーナーン王に話す)
- 石に化した王子の話(上半身人間の王子が湖水を調べていた王に話す)
- 荷担ぎやと三人の娘の物語(10-19夜)
- 第一の遊業僧の話
- 第二の遊業僧の話
- 妬み男と妬まれ男の話
- 第三の遊業僧の話
- 一番年長の娘の話
- 門番の女の話(第二の娘の話)
- 枠物語
- (兄)シャハリヤール王と(弟)シャー・ザマーン王の話
- 驢馬と牡牛との話
大臣が娘シャハラザードに語る。動物の言葉がわかる男の話。 - 商人と魔王との物語(1-3夜)
商人がイフリートに命を取られそうになるが、動物を連れた三人の長老の話にイフリートが感嘆し商人を許す。 - 一番目の長老の話
- 二番目の長老の話
- 三番目の長老の話
- 漁夫と魔王との物語(3-9夜)
漁夫の網に真鍮の瓶がかかりイフリートが出現。イフリートは漁夫を白、赤、青、黄の魚がとれる湖水へ案内する。魚を王に献上すると王は湖水の秘密を調べ魔法にかかった町屋人々を助ける。 - ユーナーン王の大臣の話(漁夫が魔王に話す)
賢者ドゥーバーンが王の籟病を治したがやがて殺される。 - シンディーバード王の話(ユーナーン王が大臣に話す)
狩り好きの王が自分の命を助けてくれた鷹を殺してしまう。 - 裏切ものの大臣の話(大臣がユーナーン王に話す)
王子の狩りに同行した大臣が裏切り、王子は鬼女に食われそうになる。 - 石に化した王子の話(上半身人間の王子が湖水を調べていた王に話す)
- 荷担ぎやと三人の娘の物語(10-19夜)
3人の女性が豪奢な生活をしている家に、左目の潰れた三人の遊業僧、商人に変装したカリフ=ハールーン・アル・ラシードと大臣ジャアファル、死刑執行官マスルールの三人が訪れる。カリフは5人の身の上話を聞き、第一の娘と魔法で犬になっていたその姉二人を三人の遊業僧と結婚させ、門番娘は王子アル・アミーンと結婚させ、自分は家政係の娘と結婚した。 - 第一の遊業僧の話
父王が大臣の裏切りにあい、さらに叔父の国まで攻めてきた。 - 第二の遊業僧の話
山賊に襲われ木こりになってイフリートにさらわれた黒檀の島のイフィタムース王の姫と仲良くなったため猿にされる。助けられた王の娘がイフリートと戦い火が左目に入る。 - 妬み男と妬まれ男の話
- 第三の遊業僧の話
磁石の山(島)に引き寄せられ、いつもあとちょっとで約束を守れないためたいへんなことになる。 - 一番年長の娘の話
アッラーに滅ぼされた町でひとり生き残った若者と結婚するが二人の悪い姉によって殺される。たまたま助けた蛇がジンニーヤで姉二人を黒犬に変え毎日殴打しなければならない。 - 門番の女の話(第二の娘の話)
幸せな結婚生活をしていたが生地を買いに行った際に不貞の嫌疑をかけられ、殴打されるが命だけは助かる。その元夫はカリフの息子アル・アミーンであった。
【女奴隷】
pp78
「この魚をば料理番の女奴隷にとらせい」といわれましたが、その女奴隷というのは三日前にギリシア(ルーム)の王が贈ってきたもので、まだこちらの大王さまはその料理の手並みをお試しになったことがありませなんだ。
【料理】
pp178-179
雷鳥、鶉、あらゆる鳥類、鶴、雄鶏、雛鳥、フライ、シチュウ、パン、焼肉、サクバージ(酢煮)、肉粥