アラビアンナイト(7)
- カマル・ウッ・ザマーンの物語(またはシャハリマーン王とその子カマル・ウッ・ザマーンとの物語)前巻からの続き
- アラーッ・ディーン・アブーッ・シャーマートの物語(ほくろのアラディン物語)
20(婚礼のシーン、新婦:ブドゥルー姫、父:ガユール王)
つぎの日、国王は祝宴を催し、内海や外海の島々のすべての住民を招き、卓布を敷きならべ、豪華なお料理をすすめられました。こうして饗宴はまる一ヶ月もの間もくりひろげられました。
アラーッ・ディーン・アブーッ・シャーマートはミスルのシャムス・ウッ・ディーンの息子。父はカイロの商人組合の会頭。この物語の中には三重離婚やムスタハッル(臨時中間結婚人)、ムハルリルなど婚姻法について出てくる。
290
妻ズバイダ・アル・ウーディーヤ(ウードのズバイダ)を亡くして悲しむアラーッ・ディーンは政庁にも出仕しなくなった。カリフはクートル・クルーブという女性奴隷を引き合わせ、侍女40人宦官2人をつけて下賜する。ライースッ・シッティーン(六十騎の旗頭)、バグダードの商人組合の会頭になった。